研究課題/領域番号 |
16K10388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
野本 由人 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (10252363)
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研究分担者 |
佐久間 肇 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60205797)
北川 覚也 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (50378353)
中山 良平 立命館大学, 理工学部, 教授 (20402688)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 放射線治療 / 心臓障害 / 心筋血流量 / 画像解析 / 画像情報 / 心臓CT検査 |
研究成果の概要 |
放射線治療に伴う心筋症や冠動脈硬化の進展を正確に診断し、そのリスクを減少させることは重要な課題であるが、照射線量と心臓障害の程度の関連性は明らかにされていない。本研究では、放射線治療計画上の線量分布図と心臓CTの画像情報をフュージョンするシステムを構築し、照射線量と心臓障害の関連性を解析した。放射線治療を受けた食道癌患者25例に対し、照射3か月後に心臓のperfusion CTを行ったところ、20Gy以上照射された領域で心筋血流量が低下していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道癌や乳癌、肺癌などの胸部悪性腫瘍に放射線治療が行われた場合、晩発性有害事象として心臓障害がしばしば問題となる。放射線による心臓障害は心筋の血流量低下や心筋の線維化などが指摘されているが、これらの障害と放射線の照射線量との相関関係は明らかにされていない。これまで、30Gy以上の照射で心臓の障害が生じるとされてきたが、今回の研究では、より少ない線量で心筋の障害が起こることがわかり、放射線治療の計画をする際には20Gy以上照射される領域をなるべく少なくするべきであることが示唆された。
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