研究課題/領域番号 |
16K10390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
溝脇 尚志 京都大学, 医学研究科, 教授 (90314210)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 放射線治療 / 前立腺癌 / 寡分割照射 / 強度変調放射線治療 / ダイナミックウエーブアーク照射 / 定位照射 / 画像誘導放射線治療 / 新規照射法 / Dynamic WaveArc / 医療 |
研究成果の概要 |
高リスク前立腺癌に対する放射線外部照射療法における治療成績改善、総治療期間短縮、有害事象軽減を目指した寡分割立体回転強度変調放射線治療法を開発した。 MRIで同定される主病巣と前立腺全体に、それぞれ57Gy、54Gyを15回で照射する同時ブースト技術を用いた臨床プロトコールを確立し、ファントム照射実験により実照射において治療計画どおりの線量投与が行われることを確認した。 同照射法を用いたパイロット臨床試験を立案し、2018年7月に倫理委員会の承認(承認番号:C1388)を得て症例登録を開始した。令和元年度中に19例を登録した(予定登録数:25例)。現時点で、再発や重篤な有害事象は観察されていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寡分割照射は、患者の利便性、医療者の負荷や医療費の低減に大きく寄与する。低~中リスク前立腺癌においては、複数の非劣性試験によって非劣性が証明され、現在では標準治療の位置づけとなりつつある。 一方、高リスク前立腺癌における寡分割照射の有用性を示すエビデンスは未だ少ない。加えて、高リスク癌の治療成績は満足できるものではなく改善の余地が大きく、局所再発が前立腺内の主腫瘍部分から多く起こることが問題の一つである。このような中、本研究は、高リスク前立腺癌に対し寡分割照射化と局所制御率の改善の両立を目指せる可能性を示した点において、学術的意義並びに社会的意義が大きいと考えられる。
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