研究課題/領域番号 |
16K10391
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 修 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30644778)
|
研究分担者 |
隅田 伊織 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10425431)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 前立腺癌 / 定位放射線治療 / 追尾照射 / 有害事象 / 線量増加 / 寡分割照射 / 定位照射 / 線量増加試験 / 安全性 / 有効性 / I/II相試験 / 体幹部定位照射 / 放射線治療 / 放射線科学 / 放射線治療学 |
研究成果の概要 |
低-中リスク前立腺癌に対する放射線治療法の一つとして、欧米で先行開発されていた定位照射について、ロボット追尾機能を備えた放射線治療装置を用いて、日本人患者を対象として安全性及び有効性を確認する第I/II相臨床研究を主体として行った。 ガイドラインで推奨される35Gy/5分割の線量から、段階的に37.5Gy、40Gyへ総線量を増加し、各線量群で25名ずつの集積を行って、治療後2年の時点でのCTCTAEVer4.0に基づいたGrade2以上の有害事象発生割合を求めた。2020年2月以降の最終解析・報告予定であるが、これまでのところ放射線治療に関連するGrade3以上の有害事象は認められていない。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺に対する放射線治療では、39回・約8週間の治療期間を要することが標準治療とされており、外来で可能な治療ではあるが、長期の治療期間は患者の負担となると考えられた。 前立腺癌に対する放射線治療では一回線量を増加して、治療回数を減じた寡分割照射が生物学的に有効であるとされ、近年の治療装置の精度向上に伴い、前立腺に集中的に照射することが可能となってきた。 これらを背景に5回の照射で治療を完了する定位照射が開発された。今回日本人において本治療法が安全に施行可能であることを確認できた。また線量増加による障害発生の詳細は、今後の治療開発の指標となる有用性を持つと考えられた。
|