研究課題
基盤研究(C)
子宮頸癌根治照射例について治療期間中の子宮のinterfraction motionを治療計画CTとcone beam CT (CBCT)の座標系における偏位量より検討し、関与する各種因子を明らかにした(英文誌掲載)。3D-IGBTを行った子宮頸癌根治照射例について各種DVHパラメータと治療成績について検討した(英文誌掲載)。3DCRT(中央遮蔽なし)と3D-IGBTの組み合わせによる根治照射の前向き臨床試験を行い、予定患者数(40例)の登録により予定経過観察(2年)後の最終結果を得た(学術集会口演発表、英文論文投稿準備中)。
子宮頸癌への強度変調放射線治療(IMRT)適用に支障と考えられた治療中の子宮(ターゲット)移動の詳細を明らかにした。3次元計画腔内照射(3D-IGBT)の適用で中央遮蔽なしの外部照射が日本人でも実施可能なこと、グローバルより低い線量スケジュールで同等の効果を得ること、のエビデンスを臨床試験で得た。3D-IGBT(タンデムとオボイド)の問題点が示され、組織内照射を加えたHybrid-3IGBTの必要性が示唆された。以上の結果は、IMRTと3D-IGBT(Hybrid)を組み合わせた高精度放射線治療の臨床試験の立案に生かされ、今後更に安全で効果の高い子宮頸癌根治照射の開発に寄与すると考えられる。
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