研究課題/領域番号 |
16K10399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
大西 健 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (50152195)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | がん幹細胞 / スフェロイド / CD133 / 癌 / 放射線 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
放射線生物学的研究に神経膠芽腫がん幹細胞を安定的に供給するため、腫瘍の培養系モデルである3次元細胞塊(スフェロイド)の低酸素微小環境に出現するがん幹細胞様細胞(がん幹細胞マーカーかつ未分化細胞マーカー陽性細胞)から株化がん幹細胞を樹立する方法を検討した。その結果、がん幹細胞様細胞をスフェロイド内で長期培養できる培養条件を明らかにすることができた。スフェロイド内で長期培養したがん幹細胞様細胞はがん幹細胞の形質を維持していた。スフェロイドから分離したがん幹細胞様細胞のみを継代維持する方法については、今回確立することはできなかった。この方法は、今後さらに検討する必要のあることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線がん治療後のがん幹細胞の生存は、再発、転移に繋がり効率の良い治療にとって大きなマイナス要因と最近考えられている。従って、がん幹細胞に対する放射線殺細胞効果を高める治療法の開発が重要となっている。しかし、がん幹細胞が実際に生体内でどのように発生し、増殖、移動しているのかその挙動についてはほとんど分かっていない。放射線生物学的研究にがん幹細胞が安定的に供給できれば、放射線がん治療の進展に大きく役立つ。本研究は、スフェロイド内に存在するがん幹細胞様細胞をがん幹細胞としての形質を保持させたまま長期培養できる培養法を明らかにした。この研究成果は、放射線生物学的ながん幹細胞研究に寄与できると考える。
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