研究課題/領域番号 |
16K10416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
後藤 了一 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (10645287)
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研究分担者 |
山下 健一郎 北海道大学, 医学研究院, 特任教授 (00399940)
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研究協力者 |
深作 慶友
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ヒト化マウス / 抗HLA抗体 / 移植 / HLA抗体 / NSGマウス / 皮膚移植モデル / 血管移植 / 慢性拒絶反応 / 肝移植 / 免疫抑制細胞 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は免疫不全マウスにヒト組織を移植するヒト化マウスを通じ、抗ドナーHLA抗体(DSA)の役割と治療法を探索することであった。ヒト化マウス作成のためヒト血管と皮膚を移植したが、自然免疫反応により障害された。DSAは肝移植後症例から採取し、Luminex法で測定、血清を保存した。この臨床データから、DSA力価と線維化との関連、抗体価高値と高齢ドナーによる肝グラフト線維化進行の関与を示した。また治療法としてBリンパ球除去が線維化進行を抑制する可能性を示した。今後自然免疫の関与が少ないマウスに変更し、ヒト化マウス移植モデルにDSAを投与し病理学的機序解析を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床検体を用いたヒト化マウスモデルの可能性を探索し、免疫不全マウスの種類によって自然免疫の関与により作成が困難であったが、この知見はヒト化マウスの学術的意義として重要であった。一方、大腸癌患者の腸管膜動脈やヒト皮膚移植片の余剰組織を用いるヒト化マウス研究は、高次動物や臨床でないと検討しえないヒト化抗体やヒト細胞治療などの臨床前研究として有用なツールとなる。特にマウスのMHC-class II抗原の発現はヒトと異なり、抗体研究でのヒト化マウス移植モデルは貴重である。本研究で明らかになった抗ドナーHLA抗体の臨床的意義は、臨床にリアルタイムで反映しえる重要な知見である。
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