研究課題/領域番号 |
16K10424
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉澤 淳 京都大学, 医学研究科, 特別研究員 (60457984)
|
研究協力者 |
金城 昌克
上田 大輔
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 肝移植 / HLA / 拒絶反応 / 移植肝組織 / 抗体関連 / 肝線維化 / 抗体反応 / 抗ドナー抗体 / 液性免疫反応 |
研究成果の概要 |
肝臓移植長期経過後に、移植肝障害をもたらす原因の一つに慢性抗体関連型拒絶反応がある。肝移植後にある割合で、レシピエントに移植ドナーのHLAに対する抗体が産生される。一方、HLA抗体陽性であっても、慢性抗体関連型拒絶反応を生じない症例も存在する。本研究では、慢性抗体関連型拒絶反応が生じる機序を明らかにするため、HLA抗体と同時に移植肝についても検討を行った。 本研究で、抗体関連型拒絶反応の進行に、HLA抗体に加え、移植肝内のHLA-DR発現が関与することを明らかにした。さらに、移植肝障害がHLA-DR発現を促進することも推測され、肝移植長期経過後の液性免疫拒絶反応の機序の一端を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、移植後長期経過後に肝障害によっておこる移植肝内における免疫原性の変化を明らかにし、そのことによって、生じる抗体関連型拒絶反応の機序について明らかにした。移植治療後の拒絶反応については、これまで、移植患者内に起こる免疫反応に注目されて研究がおこなわれているが、本研究では移植された臓器の状態が変わることにより移植反応が生じ、進行することを明らかにした。 移植後の免疫抑制療法のさらなる工夫と改良をもたらす研究成果である。
|