研究課題/領域番号 |
16K10441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
奥見 雅由 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (60512978)
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研究協力者 |
平井 敏仁
神澤 太一
今井 俊夫
時田 大輔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フラクタルカイン / 虚血再灌流障害 / 臓器移植 / 拒絶反応 / マウス心臓移植 / 献腎移植 / 虚血再潅流障害 / ケモカイン / CX3CR1 / Fractalkine |
研究成果の概要 |
マウス同種異系心臓移植モデルにおいて、冷阻血処理群(移植前4℃, 8時間保存)では即時移植群(移植前4℃, 0.5時間保存)と比べ移植グラフトの生着率が低下した。この冷阻血処理によるグラフト生着率の低下に関して、CX3CR1ノックアウト(KO)マウスをレシピエントとしたモデルもしくは抗フラクタルカイン(FKN)抗体を用いたFKN-CX3CR1シグナル遮断による影響を検討した結果、どちらも生着率の低下が改善された。これらの結果から、虚血再灌流障害後の拒絶反応にFKN-CX3CR1シグナルが関与していることが明らかとなり、またそれは抗FKN抗体投与により制御できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植において、摘出臓器を長時間冷却保存した後に移植すると虚血再灌流障害が起こることが知られている。この虚血再灌流障害はカルシニューリン阻害薬などの既存の免疫抑制剤では制御できない拒絶反応を誘導することが報告されており、その制御は移植医療の重要な課題の一つである。今回、我々はその虚血再灌流障害によって誘導される拒絶反応に白血球を遊走させるケモカインの1種であるフラクタルカイン(FKN)が関与していることを初めて明らかにした。さらに、本研究ではFKNをターゲットとした抗体製剤を用いることで、脳死下あるいは心停止下の臓器移植における成績を向上させ得る可能性を見出した。
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