研究課題/領域番号 |
16K10444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東邦大学 (2019) 藤田医科大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
辻 昭一郎 東邦大学, 医学部, 非常勤研究生 (70726736)
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研究分担者 |
杉岡 篤 藤田医科大学, 医学部, 教授 (20171150)
上本 伸二 京都大学, 医学研究科, 教授 (40252449)
吉澤 淳 名古屋大学, 医学部付属病院, 病院講師 (60457984)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 肝移植 / 拒絶反応 / 免疫寛容 / マウス / 拒絶 / マウス肝移植 / ラット肝移植 / 慢性拒絶 / BAFF / TACI |
研究成果の概要 |
哺乳類は細胞表面に個体独自のMHC分子を持っており、免疫細胞が出会った細胞表面のMHC分子を認識することにより、その細胞が自己か他者かを区別する。臓器移植の際には、移植臓器の表面に他者のMHCが認識され、他者である移植臓器に対する拒絶反応が起きる。しかしマウスの肝移植においては異なるMHCを持つマウス間での移植でも拒絶反応が起きず、免疫寛容の状態になる。従ってマウスの肝移植は免疫寛容の最適なモデルであるが、マウスが小さいため技術的には非常に困難であった。本研究ではマウスの肝移植の技術を確立し、また免疫に関係が深いBAFFファミリー分子を取り上げて、その免疫寛容における役割を研究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性胆道閉鎖症やC型肝炎などによる肝不全は致死的な病気であり、肝移植以外に治療法はない。しかし肝移植後の慢性拒絶反応による機能不全は3-4%に生じ、効果的な治療法がないため、約85%は移植後1年以内に再移植を必要とし、再移植ができなければ生存は不可能である。移植医療を安全に行うためには、移植後の免疫寛容成立の機構の解明が必要である。本研究では免疫寛容の最適なモデルであるマウスの肝移植の技術を確立すると共にBAFFファミリー分子の役割を調べ、免疫寛容機構の解明に大きく貢献するという学術的意義を有する。また同時に将来のより安全な移植医療を可能にするという大きな社会的意義をも有する。
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