研究課題/領域番号 |
16K10445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部) |
研究代表者 |
西郷 健一 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 研究員 (60323424)
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研究分担者 |
井ノ上 逸朗 国立遺伝学研究所, ゲノム・進化研究系, 教授 (00192500)
圷 尚武 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 部長 (00344979)
北村 博司 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 研究員 (40287701)
丸山 通広 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (40399754)
大月 和宣 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 研究員 (50399755)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 拒絶反応 / cell free DNA / SNP / 臓器移植 / 移植臓器障害 / 免疫抑制療法モニタリング / 移植外科学 / 遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
移植臓器障害の確定診断は生検材料の組織病理学的診断によるが侵襲的で臓器の種類によっては困難ですらある。そこで移植臓器が障害された際に血中から放出されるDNAを定量することで迅速で非侵襲的な診断法を目指し、遺伝子一塩基多型を識別マーカーとしてレシピエント血中よりドナー由来DNAの定量を行い病理組織診断、臨床検査データ、臨床所見と比較検討を行ったところ、拒絶反応の際に測定値が上昇し治療による定常値への回復や抗免疫療法が不足した際に測定値の上昇がみられ移植臓器障害や免疫抑制療法を評価しうるバイオマーカーとしての有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫学や免疫抑制剤の進歩により臓器移植の成績が向上していると言うものの、未だ拒絶反応は移植臓器の長期生着にとって大きな問題である。また、その確定診断を得るための生検は侵襲的であり移植臓器の種類によっては困難ですらある。今回計画した障害された或いは壊死に陥った細胞から血流中に放出されるDNA断片であるドナー由来cell-free DNAの測定を利用した方法は拒絶反応を迅速かつ非侵襲的に診断しうる新たな診断法となりうると考えられた。また、抗免疫療法の評価法としての可能性も示唆され臓器移植症例毎の抗免疫療法の評価というオーダーメイド医療への発展も期待できると考える。
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