研究課題/領域番号 |
16K10450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
矢島 俊樹 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (20346852)
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研究分担者 |
茂木 晃 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10323362)
久保 憲生 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10464744)
堤 荘一 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (30323356)
高坂 貴行 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (00507329)
伊部 崇史 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (80826264)
東 陽子 東邦大学, 医学部, 助教 (30770002)
宮崎 達也 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (70372349)
清水 公裕 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (90375535)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 癌免疫アジュバント療法 / 免疫記憶 / 抗原特異的CD8T細胞 / 実験外科学 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
通常のマウス皮下腫瘍モデルでは、腫瘍切除後のリンパ組織における抗原特異的メモリーCD8T細胞の検出は難しかった。 そこでその絶対数を増やすためOT-Iマウスの細胞をあらかじめ移入してからEG-7を皮下投与し同様の解析を行うと、リンパ組織で抗原特異的細胞が通常の20倍程度誘導でき、さらに腫瘍切除後でもメモリー細胞が検出できた。このOT-I細胞のPD-1発現は、腫瘍切除前ではほぼ全部の細胞が発現していたが、腫瘍切除後は発現が低下していた。IFN-g産生能は腫瘍切除前から低かったが、切除後にはさらに低くなっており、通常のメモリー細胞と異なった状態となっている可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍免疫応答において抗原特異的メモリーCD8T細胞が、腫瘍の再発制御に重要な役割を担っていると考えられるが、その産生・維持の分子機構はいまだに不明な点が多い。 特に外科的に腫瘍切除後のメモリーCD8T細胞の産生・維持に関する研究は皆無であり、それを解明し制御することは癌再発制御につながると考えられる。これまでそれを解析する有用なモデルがなかったため、我々はOT-Iマウスを用いて抗原特異的CD8T細胞の動態を解析するモデルを作成した。本モデルでは腫瘍切除後にもメモリー細胞が産生され維持されていることが確認できた。このメモリー細胞の詳細な解析が可能となり再発制御につながる研究が可能となった。
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