研究課題/領域番号 |
16K10459
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
粕壁 隆 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 特任教授 (50152658)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | コチレニンA / 分化誘導剤 / 活性酸素誘導剤 / 膵癌細胞 / 併用効果 / フェロトーシス / アポトーシス / 癌 / 薬剤反応 / 活性酸素 / オートファジー / 活性化酸素 / シグナル伝達 / 薬剤反応性 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
本研究は白血病細胞の新規分化誘導剤が固形癌細胞への増殖抑制効果をも発揮する可能性があること、およびその分子基盤を明らかにし、新しい作用機序による固形癌の治療法を確立することを目的とした。この研究では、我々が新たに見出した分化誘導剤コチレニンAと植物成分由来の活性酸素誘導剤を併用すると相乗的に固形癌細胞の増殖を阻害出来ることを見出した。これら併用効果の分子機構には代表的な細胞死機構であるアポトーシスとはことなるフェロトーシス誘導が関与していることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではコチレニンAとある種の活性酸素誘導剤で難治性の膵癌細胞に対してフェロトーシスを介した細胞死を誘導できること見出した。フェロトーシスはアポトーシスやネクロトーシスとは異なる機序で誘導される新規の細胞死であり、これまでの抗癌剤に耐性となった癌細胞に対してもフェロトーシスを介した細胞死を誘導できる可能性が示唆されている。現時点では、フェロトーシス誘導剤の報告は少なく、フェロトーシス誘導による新たな膵癌治療法を確立するためにも、膵癌細胞のフェロトーシス誘導剤を見出すことは意味があると考えられた。
|