研究課題/領域番号 |
16K10462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
金高 賢悟 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (10549570)
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研究分担者 |
江口 晋 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80404218)
小林 慎一朗 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (80623363)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 肥満外科手術 / 視床下部 / 視床下部ホルモン / 肥満マウスモデル / 病的肥満症 |
研究成果の概要 |
世界的に肥満人口は増加傾向となっており、今後、さらなる公衆衛生上の問題となることが予想される。日本においても有効な肥満症治療として外科手術が保険として認められた。今後、肥満症に対するよりよい治療の開発にはそのメカニズムの解明が重要であると考え、摂食中枢である視床下部にて食欲の調整に関与するNPY系に着目し、そのノックアウトマウスを用いた実験を行った。視床下部NPY系の発現のないマウスと野生型のマウスにそれぞれ肥満外科手術を行い、術後の摂食量の変化、体重の変化を検討したが、長期生存をなかなか得られず、検討が困難であったが、長期生存例の検討ではNPYと体重変化、摂食量の関係は明らかでなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満症手術をうけたマウスは食嗜好の変化を来すことが知られている。同様な現象はヒトでも経験されるところであり、肥満手術は中枢神経系も関与することが示唆されるが、その機序は不明である。NPY系は視床下部に存在し、カロリー摂取制限による生存寿命の延長や腫瘍発生の抑制に関与することが、マウスの系によって報告されている。肥満外科手術におけるNPY系の解明を行うことで、手術を行うことなく食欲を調整する治療法の開発を目指したが、今回の検討では手術手技が安定せず、明確な結果を得ることが出来なかった。しかし消化管と脳のネットワークが注目される昨今、肥満外科手術と視床下部の関連の研究は今後も重要な問題である。
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