研究課題/領域番号 |
16K10469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
遠藤 友美 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20566228)
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研究分担者 |
遠山 竜也 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30315882)
近藤 直人 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90529166)
吉本 信保 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (10551244)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 乳癌 / 薬剤耐性 / 体細胞変異 / 薬剤抵抗性 / 乳腺外科学 |
研究成果の概要 |
アンソラサイクリン系薬剤が著効したにもかかわらず、タキサン系薬剤を投与後、腫瘍が増大した6症例の凍結乳癌組織を使用して全エクソンシーケンスを行い、その結果からタキサン抵抗性へ関与が強いと思われる変異に絞り込んだ。その変異の存在する遺伝子はAPOBEC3FとATP6V1Aであった。その2遺伝子の機能解析のため、mRNAや蛋白発現と予後との相関を検討すると、この2遺伝子のmRNA発現が高値の症例は有意に無病生存期間 (DFS)、全生存期間 (OS)が不良であった。これら遺伝子の蛋白発現と予後には有意な相関はなかった。また、2遺伝子に存在する変異を検索したが、175症例にいずれも見いだせなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タキサン系薬剤抵抗性は、多くの癌種で問題となっている、さらに、ATP6V1AやAPOBEC3の遺伝子の異常は乳癌以外の癌でも多く観察されている。よって、本研究の実施により、いわゆる難治癌を含む多くの癌種に対する治療のブレークスルーになることが期待できるため、社会的な意義はきわめて大きい。
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