研究課題/領域番号 |
16K10473
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
有馬 好美 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (20309751)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 乳がん / 腫瘍内不均一性 / 不均一性 |
研究成果の概要 |
がんは、ゲノム的にも形質的にも多様で、異なる性質を持つ不均一ながん細胞の集団およびそれらの微小環境で構成される複雑な組織である。ヒト由来の異なる2種類のトリプルネガティブ乳がん細胞株を混合して免疫不全マウスの乳腺組織に移植すると不均一ながん組織が形成され、1種類のヒトトリプルネガティブ乳がん細胞株を用いた時と比べて、より大きな腫瘍となることがわかった。RNA-seq解析を行い、この不均一ながん組織において、特徴的に発現する遺伝子群を見出した。見出した遺伝子群は腫瘍の増殖能に関与し、これらが乳がんの悪性度および治療抵抗性と関連する腫瘍内不均一性のバイオマーカーとなる可能性が考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんはゲノム的にも形質的にも多様であり、異なる性質を持つ不均一ながん細胞の集団と、その微小環境で構成される複雑な組織であることが知られている。腫瘍内不均一性は、がんのさらなる悪性化を誘導し、治療を困難にする原因となるため、がんの不均一性を標的とした治療法の開発を目指して本研究を行っている。がん組織内の不均一性がどのような機序で、乳がんの悪性度または治療抵抗性に関与するか解明できれば、今後の乳がん治療に大きく貢献できると考えられる。本研究によって見出した因子は、乳がんの悪性度および治療抵抗性と関連する腫瘍内不均一性のバイオマーカーとなる可能性が考えられた。
|