研究課題/領域番号 |
16K10474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
高橋 麻衣子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50348661)
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研究分担者 |
関 朋子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70528900)
林田 哲 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80327543)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 乳癌 / ESR1 / 遺伝子変異 / CDK4/6阻害薬 / 乳がん / エストロゲン受容体 / 内分泌療法 / CDK4/6阻害剤 |
研究成果の概要 |
ER陽性進行再発乳癌では、32%においてESR1遺伝子変異が認められ、内分泌治療耐性のメカニズムの一つであると考えられている。本研究では再発転移巣生検検体22例中16例(64%)に変異を認め、そのうち7例でアロマターゼ阻害薬の投与が行われていた。さらにexon8の変異のうち、Leu536Arg, Tyr537Ser, Asp538Glyの3種類のESR1変異遺伝子をMCF7に導入して変異株の作成を行い、機能解析を行った。その結果ESR1変異細胞株ではTAMの効果はほとんどなく、FUL+PALの組み合わせにおいて最も効率的にRB-E2F1の経路が遮断され、細胞周期の停止が行われていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移巣におけるER遺伝子変異についての研究は、欧米を中心に盛んに行われているが、本邦におけるまとまったデータは存在しない。また、内分泌治療耐性との関係を中心に研究がなされており、本研究で取り上げるCDK4/6阻害剤との関係性についての基礎・臨床データは報告が認められていない。さらに、バイオマーカーとしての有用性が示されれば、高額な薬剤費が予想されるCDK4/6阻害剤の使用に一定の根拠を示すことができ、学術的な成果のみならず、医療経済的なインパクトも高いと考えられる。
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