研究課題/領域番号 |
16K10481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
辻本 洋行 同志社大学, 研究開発推進機構, 研究員 (20521272)
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研究分担者 |
萩原 明郎 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (90198648)
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研究協力者 |
堀井 常人
宮本 博恵
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 再生医学 / 羊膜 / 幹細胞 / コラーゲン / ゼラチン / 足場材料 / 角膜再生 / 羊膜幹細胞 / 再生医療材料 / 肝再生 |
研究成果の概要 |
我々はこれまでの研究にて開発した羊膜の優れた特性を持ち且つ加工性に優れより安全で機能的な再生医療材料を臨床にて応用するための基礎的検討を動物モデルを用いて行った。アルカリ・酸処理コラーゲンを種々の割合で混合し作成したシートに、妊娠後期のラットから採取した羊膜幹細胞の培養上清(CM)や対照のD-MEM液を含浸し、その上でラット角膜角膜細胞の増殖性や組織形成度について調べた。CM含浸シートはD-MEM含有シートに比べ、また各混合シートの中では酸処理コラーゲンの比率が高いものほど増殖性や組織形成度が優れていた。しかしながら酸処理コラーゲンシートは脆弱で操作性が悪く、更なる改良も必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
羊膜には抗炎症・瘢痕作用、抗感染作用、組織再生誘導作用などの既存の足場材料には無い優れた特性があり、近年特に角膜移植の足場材として等、注目すべき再生医療材料として見直されている。しかしながら本研究のように羊膜が有する優れた特性を持ち、かつ加工性に優れ且つヒト組織に由来する問題の無いより安全な、羊膜に代わりうるより理想的な再生医療材料の報告は無い。今後更なる改良や動物モデルでの検討を重ねることで、角膜等の移植の足場材、またそれ以外にも損傷組織被覆材や癒着防止材等においても優れた再生医療材料として臨床応用してゆくことが可能になると考えられる。
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