研究課題/領域番号 |
16K10485
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 群馬県衛生環境研究所 (2019) 兵庫医科大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
荒木 和浩 群馬県衛生環境研究所, 研究企画係, 研究員 (80406470)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | リンパ球 / 悪性腫瘍 / 予測因子 / 宿主免疫 / 原発不明がん / 全エクソソームシーケンス / がん薬物療法 / 効果予測因子 / 遺伝子変異 / 腫瘍免疫 / 炎症性サイトカイン / HER2陽性乳癌 / 宿主全身状態 / 末梢血リンパ球 / サイトカイン / HER2 / Breast Cancer / Genomic alteration / Heterogeneity / 癌 / ゲノム / マイクロアレイ / 薬剤反応性 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
HER2陽性進行乳癌 (ABC) における末梢血リンパ球(PALC)が無増悪生存期間 (PFS) の改善に関連する予測因子となりえるかを検討した。HER2ABCの51例に対し、PFSを有効性の指標とした後方視的統計解析を行った。PALCを1500/uL以上①、1000/uL未満③、その中間②の3郡で生存曲線解析を行うと、リンパ球数の多い順に予後が良好であった。多変量解析でも唯一PALC 1500/μL以上が統計学的に有意な因子であった。HER2ABCで抗HER2療法を行う際の治療前のPALCはPFSの延長にかかわる予測因子と考えられ、それを導入した治療戦略が望まれることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の研究成果よりがん薬物療法において、がん薬物療法の効果予測因子となりえる標的遺伝子の有用性はもちろんのことであるが、その効果を十分に発揮するためには宿主である患者自身の全身状態、つまりはリンパ球などの免疫システムも大切な要因であると思われた。がん治療においては手術、放射線治療、殺細胞性抗がん薬治療、がん免疫療法、標的治療、がんゲノム医療に加えて宿主の免疫システムの評価も含めた治療戦略も必要かもしれない。
|