研究課題/領域番号 |
16K10489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
久倉 勝治 筑波大学, 医学医療系, 講師 (60550168)
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研究分担者 |
田村 孝史 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (20633192)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハイドロゲル / 縫合不全 / 膵液瘻 / 血小板 / 消化器吻合 / PRP |
研究成果の概要 |
ハイドロゲルは、経皮的に貼付する医療製剤として多く利用されている。本研究では、東京理科大学薬学部薬学科医療デザイン学研究室との共同研究により、物理的架橋法である凍結融解法を用いることで、高い柔軟性、高い引張強度、低い膨潤性、低い弾力性を有する新規ハイドロゲル製剤を作成し、体腔内での使用を試みた。 ラット直腸縫合不全モデルを作成し、その腸管縫合部にハイドロゲルを貼付し、その縫合不全に対する予防効果を検討した。しかし、腸管には蠕動があることや、その癒着防止効果から自己組織の癒着パッキング効果が減弱され、効果を実証することができなかった。今後は膵切離部での膵液瘻への予防効果検証へとシフトしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管癌を根治させることのできる治療は外科切除・腸管吻合のみであるが、腸管切除・吻合後の合併症である縫合不全は、術後腹膜炎となり致死的となり、消化管癌の予後をさらに悪化させる要因となっている。しかし、未だその予防法は開発されていない。本研究では、新規ハイドロゲル製剤を東京理科大学薬学部薬学科医療デザイン学(臨床製剤設計学)研究室と共同研究で開発、本製剤を腸管吻合部に貼付する、新たな縫合不全予防法の開発を目指したが、有効性を見いだせなかった。 しかし、本研究で得られた手法を膵切除後膵液瘻に対し応用したところ、その予防効果が非常に高いことが判明しており、膵液瘻の予防法の開発へと研究をシフトした。
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