研究課題/領域番号 |
16K10504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
吉田 直矢 熊本大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60467983)
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研究分担者 |
今村 裕 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 副医長 (70583045)
井田 智 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 副医長 (80583038)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Fusobacterium / F. nucleatum / microbiome / 胃癌 / 食道胃接合部癌 / 予後因子 / マイクロバイオーム / 食道胃接合部腺癌 / 予後 / PCR |
研究成果の概要 |
我々は、上部消化管腺癌におけるF. nucleatumの検出系をreal-time PCRで確立した。全115例(83.3%)中40症例(34.8%)においてF. nucleatumのnusG遺伝子が検出された。多数の臨床病理学的・分子生物学的因子に関して検討を行ったところ、いずれの因子においてもF. nucleatumの有無で有意な差は認められなかった。腫瘍の占拠部位、ピロリ感染の有無、免疫学的因子(CD8やFOXP3の浸潤細胞数)においても有意な差は認められなかった。予後にも有意差を見いだせなかった。上部消化管腺癌においてF. nucleatum有する腫瘍の特徴は見いだされなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
microbiome は癌、肥満、炎症性腸疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患との関連が明らかにされ、注目を集めている研究の一つである。これまで我々は大腸癌患者では腸内細菌叢の中でFusobacterium が健常人よりも多く生息し、Fusobacterium が多い症例では予後が不良であることを解明した。今回、胃腺癌や食道胃接合部腺癌におけるFusobacteriumの有無が、臨床病理的・分子生物学的に、あるいは予後・再発に影響を与えるかについて検討したが、有意な差が得られなかった。上部消化管癌においてFusobacteriumは腫瘍の悪性化に関与していない可能性が高いと考えられた。
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