研究課題/領域番号 |
16K10508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
有上 貴明 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (40527058)
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研究分担者 |
大久保 啓史 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (40772223)
上之園 芳一 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60398279)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70237577)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫逃避機構 / T細胞性免疫応答 / B7 ligand family / バイオマーカー / 免疫チェックポイント分子 / 免疫療法 / 癌免疫機構 / PD-L1 / HHLA2 / 胃癌 / 好中球リンパ球比 / Fibrinogen |
研究成果の概要 |
本研究ではT細胞性免疫応答を調節する免疫チェックポイント分子PD-L1とHHLA2に着目し、これらの発現の臨床的意義について検討を行った。胃癌症例の治療前末梢血液を用いてPD-L1とHHLA2のmRNA発現をRT-PCR法により評価した。PD-L1発現は深達度や遠隔転移、進行度と正の相関を示し、高発現群の予後は明らかに予後不良であった。一方、HHLA2発現は深達度や遠隔転移、進行度と逆相関しており、低発現群の予後は明らかに予後不良であった。今回の研究でPD-L1とHHLA2は、それぞれT細胞性免疫応答に対して促進的と抑制的に働いている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌免疫療法の標的となっている免疫チェックポイント分子は未だに限定的であるが、新規免疫チェックポイント分子のHHLA2は、T細胞性免疫応答に対して促進的に作用することが判明したため免疫療法の新たな標的分子として期待される。さらに簡便に採取可能な血液検体を用いて免疫チェックポイント分子の発現を解析することで悪性度や予後予測を行うことが可能となり、治療方針を決定する上で重要な手助けとなる可能性がある。
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