研究課題
基盤研究(C)
(1)染色体不安定性の誘導:セントロメア領域の転写産物であるSatellite α transcript(SatA)を乳腺上皮細胞株に遺伝子導入し過剰発現させると、Abnormal segregation、Micronuclei等、有糸分裂異常の頻度が増加することを明らかにしました(IJO 2018)。(2)多発癌発生の素地:乳癌患者167人中、非癌部乳腺組織においてSATの高発現症例は、低発現症例に比較して22倍の両側乳癌および13倍の他臓器癌合併のリスクを有する事が明らかとなり、SATの多発癌発生のリスク因子としての意義を示しました (Oncology reports 2019)。
本研究は、SATが介在する染色体不安定性のメカニズムに脱メチル化異常を関連づけて一連のプロセスを検証する独創的な研究課題です。SATが誘導するゲノムダメージの標的分子を特定し、それを血中モニタリングする事で発がんリスクのマーカーとして臨床応用が期待されます。個人のゲノムプロファイルを特定し、その標的分子を簡便かつ低侵襲な方法で経時的に追跡する一連の手法は、発癌リスクの特定のみならず、炎症性疾患や成人病といった複雑な要因からなる様々な疾患にも応用が可能です。リアルタイムに個人の疾患プロファイルの変化を捉え、病気の発症を予測する新たな個別化医療のアプローチです。
すべて 2020 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 1件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (43件) (うち国際学会 8件、 招待講演 3件) 図書 (1件)
Clinical Case Reports
巻: 0 号: 5 ページ: 1-4
10.1002/ccr3.2751
PLOS ONE
巻: 14 号: 12 ページ: e0227366-e0227366
10.1371/journal.pone.0227366
Surgical case reports
巻: 5 号: 1 ページ: 145-145
10.1186/s40792-019-0707-5
Oncology reports
巻: 42 ページ: 857-865
10.3892/or.2019.7182
Molecular and clinical oncology
巻: 10 ページ: 511-515
10.3892/mco.2019.1819
Oncotarget
巻: 9 号: 36 ページ: 24398-24413
10.18632/oncotarget.25309
Methods in molecular biology
巻: 1766 ページ: 137-156
10.1007/978-1-4939-7768-0_8
Int J Oncol.
巻: - ページ: 1685-1693
10.3892/ijo.2018.4321
World Journal of Surgery
巻: 42 号: 4 ページ: 1129-1137
10.1007/s00268-017-4240-z
World Journal of Gastrointestinal Oncology
巻: 9 号: 9 ページ: 372-372
10.4251/wjgo.v9.i9.372
Journal of Molecular and Genetic Medicine
巻: 11 号: 1
10.4172/1747-0862.1000254
Oncology Letters
巻: 14 号: 2 ページ: 1491-1499
10.3892/ol.2017.6338
J Clin Epigenet
巻: 2-2 号: 2 ページ: 18-27
10.21767/2472-1158.100018
World journal of surgical oncology
巻: 14 号: 1 ページ: 272-272
10.1186/s12957-016-1027-x
巻: 49(3) 号: 3 ページ: 1057-1067
10.3892/ijo.2016.3583