研究課題/領域番号 |
16K10524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
伊藤 誠二 愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学分野, 研究員 (50393129)
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研究協力者 |
伊藤 友一
中西 速夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 血液中循環がん細胞(CTC) / 腹腔洗浄液中がん細胞(PTC) / 細胞診 / フィルター型デバイス / 自動分離装置 / 薬物治療 / Liquid biopsy / CTC細胞診 / CTCマウス / 分子標的治療 / CTC / スライドグラス標本 / 胃十二指腸外科学 / 微小転移 |
研究成果の概要 |
CTC検出デバイスを大幅に改良し、PTCの検出も可能なフィルター型自動分離デバイスを開発した。本デバイスにより捕捉したCTCを、スライドグラスに転写、染色し、光学顕微鏡下でCTCを細胞診として簡便、低コストに検出することが可能となった。本デバイスを用いた小規模な臨床研究(胃癌患11例)の結果、CTCの陽性率は流出路静脈血;28%、末梢血;18%と前者でより多数のCTCを検出した。一方、PTC分離に関しても、本デバイスを用いて腹腔洗浄液中のPTC検出を行い、洗浄細胞診に比べて検出感度が高い傾向を明らかにした。以上、本デバイスのCTC(PTC)の治療感受性評価などへの応用の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でCTCの同定を迅速、低コストに光学顕微鏡下で行うことが可能なデバイスを新たに開発し、市中病院でもCTCの測定をルチーン検査として行うことができる可能性が示唆された。デバイスのFilter径を大きくすることにより従来の洗浄細胞診に比べ高感度かつ半定量的なPTCの検出が可能となった。またDVBを用いることにより一定数以上のCTCの回収が可能となりCTCの遺伝子解析の可能性が示唆された。一方、ヒト胃癌のCTCマウスモデルを確立し、T-DM1治療後早期に一過性にCTC数が増加すること、すなわちCTCが動員される可能性を見出した。CTCモニターによる抗がん剤感受性評価の可能性が示唆された。
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