研究課題/領域番号 |
16K10530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
二宮 致 金沢大学, 附属病院, 准教授 (60345618)
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研究分担者 |
宇都 義浩 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 教授 (20304553)
遠藤 良夫 金沢大学, がん進展制御研究所, 准教授 (30211783)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大腸癌 / Na+/H+交換輸送体 / Na+/H+交換輸送体5 / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究では Na+/H+交換輸送体(NHE)のうちNHE5の大腸癌における意義を解析しNHE5特異的阻害剤による新規抗がん治療法を開発する事を目的とした。癌組織では細胞外が酸性で細胞内がアルカリであり細胞内H+を細胞外に排出にNHEが深く関与している。NHE5は大腸癌組織において高頻度で過剰発現が確認され、NHE5が癌細胞における細胞外およびエンドゾーム内の弱酸性化環境形成に伴う癌細胞の細胞増殖能・浸潤能・転移能の獲得に重要な役割を果たしている可能性がある。NHE1阻害剤をリード化合物としてNHE5選択的阻害剤を分子設計合成し、NHE5活性の阻害効果と細胞増殖抑制効果を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞は細胞内に発生したプロトンを細胞膜局在性Na+/H+交換輸送体(NHE)によって細胞外へ排出し、細胞内を弱アルカリ、細胞外を弱酸性環境下に制御し、細胞運動・浸潤能を亢進し、細胞外基質の分解を誘起し浸潤・転移を促進する。細胞膜局在性NHEアイソフォームであるNHE5は大腸癌組織において高頻度で過剰発現している。NHE5は癌細胞における細胞外およびエンドゾーム内の弱酸性化環境形成に伴う細胞増殖能・浸潤能・転移能の獲得とチロシンカイネースレセプターのリサイクリングを行っている。NHE5選択的阻害剤によるNHE5 の抑制は種々のレセプターの抑制を介した新規抗癌治療法の可能性がある。
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