研究課題/領域番号 |
16K10539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久森 重夫 京都大学, 医学研究科, 助教 (50534351)
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研究協力者 |
坂口 正純 京都大学大学院医学研究科, 消化管外科, 大学院生
下野 洋平 藤田医科大学医学部, 生化学講座, 教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大腸癌 / マイクロRNA / 大腸癌幹細胞 / 正常大腸幹細胞 / DCLK1 / 外科 / 癌 |
研究成果の概要 |
正常大腸幹細胞(NCoSCs)と比較し大腸癌幹細胞(CoCSCs)に特有の腫瘍形成能制御機構を解明することを目的とした。 ヒト大腸手術標本にてDCLK1の免疫染色を施行。大腸癌組織では広範にDCLK1陽性細胞が分布していたが、正常大腸上皮ではDCLK1陽性細胞はほぼ認めなかった。miR-137はNCoSCsに高発現し、CoCSCsでの発現が抑制されていた。一方でDCLK1 mRNAはCoCSCsで高発現しNCoSCsでの発現が抑制されていた。大腸癌細胞株にmiR-137を強制発現させると腫瘍形成が抑制されたが、正常大腸細胞株にmiR-137を強制発現させても、細胞増殖に影響は与えなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正常大腸幹細胞(NCoSCs)と大腸癌幹細胞(CoCSCs)は、組織再形成・細胞増殖のため共通のメカニズムを有していると考えられている。近年マウスを用いた研究で、DCLK1が、正常大腸には発現せず、小腸腺腫の幹細胞にのみ発現していることが報告されたが、ヒトCoCSCsとDCLK1の発現については詳細な研究は進んでいなかった。 今回の我々の研究結果から、miR-137はDCLK1発現を制御することでCoCSCsの腫瘍形成能を抑制することが示唆された。本結果から正常大腸組織を障害せずCoCSCsを標的とした新規治療戦略を提示できる可能性があると考える。
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