研究課題/領域番号 |
16K10546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
中村 泉 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80423804)
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研究分担者 |
竹之下 誠一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10167489)
石亀 輝英 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50583358)
野田 勝 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50769643)
横内 裕二 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (60252227)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 家族性大腸腺腫症 / FAP / iPS細胞 / 分化 / 創薬モデル / 遺伝性疾患 / ポリープ / 大腸ガン / ゲノム編集 / MEN2B / 一塩基置換 / 家族性大腸ポリポーシス / APC / 家族性腫瘍 / 疾患モデル / 大腸上皮細胞 / 多能性幹細胞 / 創薬 |
研究成果の概要 |
【背景と目的】家族性大腸腺腫症(FAP)は大腸ガンを生じる常染色体優性の遺伝性疾患である。FAPの原因はAPC遺伝子の変異であるがその分子標的薬は開発されていない。本研究ではFAPを標的とした創薬モデルの構築を行う。【結果①】FAP患者の単核球よりiPS細胞(FB5)を20株樹立した。このうち5株がiPS細胞としての品質基準を満たした。【結果②】発生過程を模倣することでiPS細胞から大腸上皮細胞の分化誘導法の確立を目指した。これまでに中・後腸細胞までの分化誘導に成功した。【まとめ】 最近大腸上皮細胞への分化誘導法が報告された。今後はその最適化によりFB5より創薬モデルを確立する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義. 樹立したFAP特異的iPS細胞を用いてFAPモデルを確立することで、FAPの初期段階であるポリープ形成機構を遺伝子レベルで詳細に解析することが可能になる。また他のガンドライバー遺伝子の強制発現系と組み合わせることで、ポリープから発ガンに至る過程を詳しく解析することも可能である。社会的意義. FAPモデルが最終的に確立できた場合、本細胞モデルはFAPの大腸上皮組織における過剰増殖を抑制するための低分子化合物をスクリーニングするためのモデル細胞として利用できる。また本細胞モデルは FAPの原因遺伝子であるAPC変異をゲノム編集によって正常化するための実証試験モデルとしても利用できる。
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