研究課題
基盤研究(C)
大腸がんの浸潤・血管新生・転移の成立には、間質細胞であるリンパ球、マクロファージ、線維芽細胞などのがん微小環境と癌細胞との相互作用が重要な役割を果たしていることが明らかにされているが、不明な点が数多く存在する。本研究の目的は間質細胞の大腸がん転移における役割を明らかにすることである。我々はゼブラフィッシュを用いた大腸がん転移モデルとトランスポゾンを用いた挿入変異導入系の確立および間質細胞における大腸がん転移促進・抑制遺伝子の同定および機能解析を試みているが、有望な候補因子は見いだせていない。
大腸がん患者の死因の多くは、遠隔転移に起因する割合が最も高く、大腸がんの死因の約1/3を占めるが、現段階では、遠隔転移の早期診断法や有効な治療法もない。その理由の一つは、大腸がん転移メカニズムが解明されていないためである。つまり、転移メカニズムの解明は、転移の早期診断法や有効な治療法を開発するための有益な情報となる。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
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