研究課題/領域番号 |
16K10579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
北東 大督 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70526821)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大腸癌肝転移 / 免疫療法 / T細胞不活化経路 / T細胞不活化経路 / HVEM / 腫瘍免疫 / 癌免疫療法 / HVEM |
研究成果の概要 |
我々はT細胞不活化経路の一つであるHVEM-BTLA経路に着目し,大腸癌肝転移のHVEMの強発現が独立した予後不良因子であることを発見した.さらに,HVEMが強発現した肝転移では腫瘍内浸潤リンパ球が有意に減少していることを発見した.また原発巣と肝転移のHVEM発現が同時性肝転移では有意に相関しているのに対し,異時性肝転移では相関していないことを発見した.これらの発見はこれまでに報告がなく,今後の腫瘍のHVEM発現をターゲットとした治療の開発に非常に有益な情報であると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌肝転移は大腸癌の予後に最も影響を与える転移であり,その制御は重要である.肝切除により治癒する場合もあるが,切除不能の場合は化学療法がおこなわれる.しかし,化学療法の効果は限定的であり,さらなる治療の開発が求められている, 本研究により,大腸癌肝転移に対してHVEMをターゲットとした免疫療法の効果が期待されうることが判明した.この結果はこれまでに報告されておらず,非常に意義のある研究と思われた.
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