研究課題/領域番号 |
16K10589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大塚 将之 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90334185)
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研究分担者 |
高野 重紹 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20436380)
高屋敷 吏 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (30456024)
久保木 知 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50571410)
清水 宏明 帝京大学, 医学部, 教授 (80272318)
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研究協力者 |
杉浦 謙典
三島 敬
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肝内胆管癌 / 癌源細胞 / 上皮間葉転換 / stemness / yes-associated protein / EMT / 表面マーカー / YAP / TAZ / 血管新生 / 脱分化 / コンランギオパチー / 分化・脱分化 |
研究成果の概要 |
肝内胆管癌症例の71%にYAP発現が認められ,それはEMTマーカーや肝前駆細胞マーカーと関連があり,その予後は不良であった。肝内胆管癌細胞株を用いた検討では,YAP発現をsiRNAで抑制することでEMTマーカーの発現低下,stemnessの低下が見出された。同様な所見はYAP機能発現抑制剤であるverteporfin投与でも観察された。マウス肝内胆管癌皮下モデルにおいてもverteporfinによる腫瘍増大抑制効果が認められた。YAP/Hippo経路は肝内胆管癌における癌現細胞の誘導あるいは維持に働き,その抑制は新たな治療法になりうる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝内胆管癌は,現状で外科切除以外有効な治療法がなく,外科切除しえたとしても高率に再発し,その予後は不良である。本研究ではそのような疾患に対し,その予後を悪くしている一因と考えられる癌源細胞に注目し,その誘導あるいは維持のためにはYAP/Hippo経路が重要であることを明らかにするとともに,その機能発現抑制剤であるverteporfinがin vitro, in vivoで本疾患に対して有効であることを示し,新たな治療法になりうる可能性を示唆した。
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