研究課題/領域番号 |
16K10608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
勝田 将裕 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50464673)
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研究分担者 |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
松田 健司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30398458)
尾島 敏康 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60448785)
宮澤 基樹 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90549734)
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研究協力者 |
改正 恒康
邊見 弘明
水本 有紀
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腫瘍免疫 / がんワクチン / ペプチド / 樹状細胞 / XCR1 / XCL1 / ペプチドワクチン / ドラッグデリバリー / 膵臓外科学 / 腫瘍免疫学 |
研究成果の概要 |
CTL 誘導能が高い樹状細胞サブセットであるXCR1+DC に選択的に抗原ペプチドを送達することが抗腫瘍効果の増強につながると考え,XCR1のリガンドであるXCL1およびovalbumin(OVA)由来のMHC class Ⅰ抗原を連結させたmXCL1-OVA ペプチドワクチンを設計した。mXCL1-OVA ペプチドワクチンをpoly(I: C)と併用しマウスに投与すると強力にCTL を誘導し,OVA抗原を発現するマウス腫瘍細胞株(B16-OVA)皮下腫瘍モデルにおいて腫瘍増殖が協力に抑制された。高いCTL 誘発能を有するDC サブセットに選択的に抗原を送達する本システムの有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗原提示細胞は不均一な細胞集団であり、免疫応答活性化するばかりでなく抑制するサブセットも含まれる。すなわち、がん抗原由来エピトープペプチドをワクチンとして直接投与する従来の方法では抗原がすべての抗原提示細胞に送達され、抗腫瘍効果が制限されていた可能性が考えられるた。最近、ケモカイン受容体XCR1を発現する樹状細胞サブセットXCR1+DCが強力なCTL誘導活性を示すことが明らかになったことに着目し、本研究ではこの樹状細胞サブセットに抗原を選択的に送達し、効率よく抗原特異的なCTLを誘導することで強力な抗腫瘍効果が誘導される新しいタイプのがんペプチドワクチン療法を開発、確立できることが示唆された。
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