研究課題/領域番号 |
16K10610
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
和田 慶太 帝京大学, 医学部, 准教授 (80349307)
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研究分担者 |
飯沼 久恵 帝京大学, 医学部, 講師 (30147102)
佐野 圭二 帝京大学, 医学部, 教授 (00334392)
三浦 文彦 帝京大学, 医学部, 准教授 (00344995)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵癌 / マイクロRNA / miRNA / micro RNA / micor RNA / バイオマーカー / 癌 |
研究成果の概要 |
膵癌におけるマイクロRNA(miRNA)のバイオマーカーとしての意義を検討するために、膵癌患者より採取した血液サンプルを用いmiRNAの発現を測定した。まず、miRNA arrayにより健常人との対比を行い、膵癌に特異性の高いmiRNAを抽出した。次に、膵癌切除例の手術前に採取した血液サンプルを用いてmiRNA-451a発現量と臨床病理学的因子を比較検討した結果、miR-451a 高発現群は低発現群と比較して有意に無再発生存期間、全生存期間の短縮を認めた。腫瘍還流血である門脈血サンプルでも同様の結果が得られたことより、膵癌においてmiRNAは再発予測因子、予後予測因子となる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は難治性がんの一つであり、患者全体の5年生存率は欧米、日本で6-7%と推定されている。膵癌が予後不良であることの一因は有効な早期診断法がなく、ほぼ全例が診断された時点で進行癌であることがあげられる。膵癌治療成績の向上のためには早期診断も然ることながら、治療効果モニタリングに有用なバイオマーカーの開発が不可欠である。今回の検討でmiRNAが膵癌における有用なバイオマーカーである可能性が示されたことから、今後の研究により早期発見、危険群の選別、治療効果予測などへの応用が期待される。
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