研究課題/領域番号 |
16K10636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山口 敦司 自治医科大学, 医学部, 教授 (50265287)
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研究分担者 |
木村 直行 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20382898)
吉崎 隆道 自治医科大学, 医学部, 研究員 (20743115)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大動脈弁狭窄症 / 大動脈弁置換術 / 経カテーテル大動脈移植殖術 / 炎症反応 / サイトカイン / TAVI / 低侵襲心臓手術 / 経皮敵大動脈移植術 / 術後炎症反応 / 経皮的大動脈弁移植術 / 単球 / 好中球 / 循環器・高血圧 / 人工臓器 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
70歳以上の大動脈弁狭窄症症例を対象に、大動脈弁置換術群(S群, n=11)と経カテーテル大動脈弁移植術群(TAVI; T群, n=12)に分類し、網羅的サイトカイン濃度の計測実験を行った。術後24時間以内に、合計71サイトカイン中23が有意な発現変動を認めた。発現変動パターンから以下3群に分類した。A群:術直後S群で発現増加するが、24時間後に両群とも発現低下(CCL2・他3)・ B群:術直後・24時間後、S群で発現増加するが、T群で発現増加は緩徐(IL-6・他8)・ C群:その他(IL-5・他9)。 pathway解析の結果、IL-1やTNFに関連した炎症経路がTAVI後発現変動していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低侵襲心臓手術と通常の心臓手術における術後炎症反応の相違を、網羅的に解析した報告はごく稀であった。今回、国内外の他研究機関に先駆け、71個のサイトカイン濃度を、手術前・術直後・24時間後の3時相で計測し、TAVI手術の低侵襲性を炎症反応という視点から解析した。本研究でもIL-6などの炎症性サイトカイン濃度の発現抑制をTAVI群で確認した。さらに、TAVI群で発現減弱する炎症経路として、IL-1・TNFなどが同定された。 本研究成果は、TAVI手術の低侵襲性を分子レベルで明らかにするだけでなく、心臓手術の治療成績向上に向けた新規治療法開発の基盤となりうるものと考えられる。
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