研究課題/領域番号 |
16K10639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
森田 紀代造 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70174422)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心臓刺激伝導系 / 先天性心疾患 / 位相差X線CTスキャン / 刺激伝導系 / 無脾症候群 / 位相差X線CT / 可視化 / 房室ブロック / 組織密度 / 先天性心臓血管外科 |
研究成果の概要 |
これまでヒト剖検心標本74標本に対する位相差CTを行い、心室構築の特定困難な無脾症の1例を除き、刺激伝導組織は連続追跡可能な組織密度の低い領域として示された。非破壊的3次元再構築された刺激伝導系の走行から、従来の病理学的知見を追随する結果に加え、房室中隔欠損 大動脈弁奇形、右側相同症、修正大血管転位症などの疾患群において、これまで明らかでなかった多彩な伝導系走行について、詳細な知見が蓄積されてきている。 さらなる多数例での結果を必要に応じ病理学的対比とともに検討し、頑健性、再現性の高い知見創出、デジタルデータからの3Dプリントモデル作成、などさらなる研究発展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来病理組織学検索によってのみ可能であった多彩な先天性心疾患の刺激伝導系走行に関する新たな知見を得た。本解析方法は心臓標本を非破壊にて解析することが可能であることから、発生頻度が希少で貴重な心臓標本にも対象を拡大することが可能であり国内に保管されている多くの心臓標本の体系化に寄与するものと期待される。 今後、心臓手術における刺激伝導障害予防ガイドライン作成、医学生教育や若手心臓外科医トレーニングなどの観点においても臨床情報を組み合わせた剖検心標本公開ライブラリー、3Dプリントモデル制作受注あるいはwebサイトでの研究成果の社会還元が可能と考えられる
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