研究課題/領域番号 |
16K10647
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
赤坂 和美 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80344555)
|
研究分担者 |
藤井 聡 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90291228)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
|
キーワード | 重症虚血肢 / 微小循環評価 / 末梢血流 / 皮膚潰瘍 / マイクロRNA / 超音波検査 |
研究成果の概要 |
重症虚血肢の血行再建術後において,術後にスパーブ マイクロバスキュラー イメージング(SMI)と皮膚灌流圧(SPP)による微小循環評価がともに改善し,臨床的にも改善した症例を経験した.しかしながら、SMIによる血流表示は必ずしもSPPと一致しなかった.今後はSMIでより微小な血流を表示可能とすること,SPPと異なるSMIに適した測定部位の検討,解剖学的違いに基づく被検者間格差への対応などが必要と考える. また,潰瘍病変の浸出液に存在するマイクロRNAが,重症虚血肢の潰瘍の病態解明や治療効果の判定などに有用なバイオマーカーとなりうる可能性が示されたが,SMIとの関係については明らかにできなかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢動脈疾患患者数は増加の一途であるが,糖尿病や維持透析患者においては,重症化してから専門医へ紹介されるために潰瘍治癒の長期化が課題となっている.近年はより低侵襲の治療が可能となったこともあり,SMIの活用による簡便な微小循環の非侵襲的評価と早期診断により下肢切断を避けることは,患者の日常生活動作維持のためにも,国民医療費抑制のためにも重要である.また,潰瘍病変の浸出液のマイクロRNA解析はバイオマーカーとして有用となり,虚血性潰瘍の病態の解明に役立つ可能性がある.患者の負担なく検体の採取が可能であり,高齢者などの虚血性潰瘍の治療戦略をたてる上で有用である.
|