研究課題/領域番号 |
16K10650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
山本 浩史 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10270795)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 大動脈手術 / 高齢者 / 手術限界年齢 / 胸部大動脈手術 / 腹部大動脈手術 / 大動脈疾患 / 緊急手術 / 術後QOL / 手術適応限界 / 外科的治療 / 術後遠隔成績 / QOL |
研究成果の概要 |
2009年1月から2018年12月までに診断を受けた患者で2019年3月におけるQOLを手術例と非手術例に分けて検討した。手術例は若年または高齢、胸部大動脈または腹部大動脈、待期手術または緊急手術群に分類した。さらに手術を希望する年齢制限の質問を行った。結論:手術希望年限においてはほぼすべての年齢群で上限はなく、条件として自身の身体的活動度に依存する返答が多かった。従って80歳以上の高齢者胸部緊急手術では術後の身体機能低下がQOLに影響を与えるため、個々の患者の術前状態を加味して術式を決定する必要がある。しかし手術によるQOLへの影響は大きくないと判断できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈手術においては全ての年齢群で希望年限に上限はなく、自身の身体的活動度に依存する返答(体力維持が可能な時期、立位歩行が可能な時期)であった。また年齢を経ることにより、家人との金銭、身体的負担を強いることを懸念したり、自己判断ではなく家人と相談という返答も認められた。また医学的知識がないため判断材料は少なく、医師の判断に任せるという意見も少なからず認められ、手術介入の判断の困難さが浮き彫りとなった。手術介入による術後QOLの低下は、手術を受けない加齢によるQOLの低下と差が認められず、現時点における大動脈手術の影響は大きくないと推察され、医学的見地から決定することが妥当と考える。
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