研究課題/領域番号 |
16K10653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
長澤 綾子 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (20768999)
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研究分担者 |
清水 逸平 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (60444056)
土田 正則 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60293221)
南野 徹 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90328063)
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研究協力者 |
奥田 修二郎
曽我 朋義
青木 淳賢
早野 俊哉
崎村 健司
笹岡 俊邦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大動脈疾患 / 細胞老化 / 大動脈解離 / 大動脈瘤 |
研究成果の概要 |
今研究は大動脈疾患における細胞老化の果たす役割に解明が目的であり、12週齢野生型マウスに高容量AngIIを14日間投与した大動脈疾患モデルを作成し、老化マーカーを検証したところ、大動脈壁において蛋白レベルのp53上昇を認め、免疫染色で大動脈中膜へのp53の集積を確認した。次に平滑筋特異的細胞老化抑制・促進モデルマウスを作成し、高容量AngIIを投与して大動脈疾患の発症頻度を検証したところ、細胞老化モデルで有意に大動脈疾患発症率が低く、細胞老化抑制モデルの大動脈疾患発症率は有意に増加が見られた。以上より平滑筋の細胞老化は大動脈疾患発症に対して保護的であることが示唆され、さらなる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈瘤は血圧管理を主体とするリスク管理以外、瘤の拡大抑制に向けた直接的な医療介入ができず、大動脈解離の発症は事前に察知することが不可能である点が医療上問題である。大動脈瘤や急性大動脈解離といった大血管疾患が細胞老化を介して発症、進展するという仮説を検証するのが本研究の特色、かつ独創的な点である。本研究を遂行することで、これらの大動脈疾患に対し、細胞老化制御を介した全く新しい疾患概念や治療法を創出できると確信する。
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