研究課題/領域番号 |
16K10654
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
中島 博之 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50378634)
|
研究分担者 |
榊原 賢士 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (40419338)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 大動脈瘤 / 石灰化 / TGF-β / 動脈硬化 / 分子標的療法 |
研究成果の概要 |
大動脈瘤患者は、動脈硬化が進行しており、虚血性心疾患、脳血管障害を伴ったhigh risk症例が多い。このような症例では、術後重篤な合併症を併発するおそれがあり、できるだけ負担が少ない療法が望まれる。このような症例に対して低侵襲で有効な治療法を模索した結果、動脈瘤のTGFβシグナリングを解明することにより治療法を開発することとした。この TGFβは, 細胞外基質の産生を増加させるが、その一方でTGFβは動脈硬化の病変 に存在する平滑筋細胞では細胞外基質を分解するMMPなどを増加させている。そのため実際の動脈瘤化のメカニズムは複数の要因の影響で起こっていると考えられるため今後も検討していきたい。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食生活の欧米化、超高齢社会に伴い、大動脈疾患患者は増加傾向にある。動脈瘤治療は、現在までのところ全身麻酔が必要とされる人工血管置換かステントグラフト治療に限られる。この治療法は、高齢者にとって負担が多い治療となる。そのため、できるだけ負担が少ない治療法の開発が必要とされる。動脈硬化を進行させるメカニズムを解明しその経路の活性を抑制することが動脈瘤治療につながると考えられる。そのなかでTGFβの経路を候補としこの経路のコントロールが治療につながると予測されたがさらなる検討を必要とした。
|