研究課題/領域番号 |
16K10662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
松本 拓也 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (20374168)
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研究分担者 |
古山 正 九州大学, 大学病院, 講師 (00419590)
前原 喜彦 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 客員教授 (80165662)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 重症虚血肢 / 血管新生因子 / BubR1 / 老化 / 細胞周期遺伝子 / 血管新生 |
研究成果の概要 |
通常の15%程度にBubR1の発現を低下させたBubR1L/-マウスを作製した。BubR1L/-マウスは大きな異常を認めず、重症下肢虚血モデルとして最適であった。BubR1L/-マウスを用いることで、BubR1の低下が重症下肢虚血モデルにおける肉芽組織や炎症細胞の浸潤の増加に特徴づけられる下肢脱落を引き起こすことを示した。加えて、BubR1が低下した状態では、虚血肢の下腿筋においてVEGF発現が低下することを示した。BubR1の低下は、重症下肢虚血モデルにおけるHIF1αの増加を抑制した。これらの発見により、BubR1は虚血肢の治療に有用となり得る重要な血管新生因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症虚血肢に於けるBubR1の分子機構解析は皆無である。また、老化に伴うBubR1の発現低下による血管新生への影響の解明も必要である。今回の研究で我々が新たに解明した知見は、老化の血管新生メカニズムへの解明に大きく寄与するばかりか、臨床応用に直接結びつく重要な研究課題である。今後は、BubR1を補充することにより高齢化社会における重症虚血肢に対する血管新生療法の新たな治療選択の一つとなる可能性が示唆された。
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