研究課題/領域番号 |
16K10676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
島本 亮 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (90324524)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 肺移植 / 心停止後臓器提供 / 薬剤性preconditioning現象 / heat shock protein / 臓器保存 / 虚血再灌流障害 / 細胞内シグナル伝達 / 外科 / 移植・再生医療 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
【目的】心停止後臓器提供を可能にすべく、ドナー肺長時間保存法を確立する。特に、heat shock proteins(HSPs)を用いた長時間作動のpharmacological preconditioning (PPC)について模索する。【方法】HSP-27を前投与したマウスに肺虚血再灌流を負荷し肺障害及び細胞内シグナル活性を測定した。【結果】HSP-27投与で肺虚血再灌流障害は有意に抑制されたが、NF-κBの有意な活性化を認めなかった。【考察】HSP-27を用いたPPCが確立された。NF-κBの関与を必要とせずHSP-27の直接的作用か、間接的なapoptosis抑制作用かが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦で臓器移植法が施行されてから22年が経過し、脳死肺移植も年々増加傾向にあるが、日本独自の社会通念や宗教観に基づく脳死下臓器提供は欧米と比して依然少ない。一方、脳死下臓器提供が一般的な欧米においても、移植医療の普及に伴い、昨今では慢性的なドナー不足が問題となっている。その打開策として心停止後臓器提供(DCD)が挙げられるが、虚血再灌流障害が障壁となり肺では稀である。DCDを可能すべく、長時間作動のpharmacological preconditioningの確立は今後の移植医療のみならず救急領域や周術期臓器保護においても大いに寄与すると考えられる。
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