研究課題/領域番号 |
16K10698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
横井 左奈 千葉県がんセンター(研究所), 遺伝子診断部, 部長 (30372452)
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連携研究者 |
飯笹 俊彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺癌 / 染色体転座 / 癌 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
ALK 阻害薬はALK 転座を認める肺癌症例に著効を示すが、わずか1 年程度で耐性が生じる。そこで、染色体転座の生成過程では、ALKの座位する二番染色体に特定の領域のゲノム構造異常が生じていると考え、ALK転座症例のゲノム構造異常解析を行った。その結果、ALKと同じ二番染色体に座位し、ゲノムの欠失およびプロモーターのメチル化による発現制御異常により発現低下をきたすALK転座関連遺伝子を同定した。また、国際的な癌の公共データベースのバイオインフォマティクス解析により、ALK転座に特徴的な発現変化をきたす遺伝子群を同定した。これらは、ALK転座肺癌の治療標的候補となると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の中でも特に難治性で悪性度が高いALK転座肺癌において、転座を起こしている二番染色体には特定のゲノム構造異常が生じていることを明らかにした。また、これら二番染色体上の欠失や構造異常が、ALK転座肺癌症例において特定の遺伝子の発現を変化させることを明らかにした。ALK転座の近傍に座位し、発現制御異常をきたし、癌化や悪性度に関わるこれらの遺伝子は、ALK転座肺癌の治療標的候補であると考えられた。
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