研究課題/領域番号 |
16K10708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鐙谷 武雄 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80270726)
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研究分担者 |
小松 晃之 中央大学, 理工学部, 教授 (30298187)
中山 若樹 北海道大学, 医学研究院, 講師 (40421961)
数又 研 北海道大学, 大学病院, 講師 (60634144)
七戸 秀夫 北海道大学, 大学病院, 准教授 (80374479)
寳金 清博 北海道大学, 大学病院, 教授 (90229146)
長内 俊也 北海道大学, 医学研究院, 助教 (90622788)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳保護療法 / 人工酸素運搬体 / 冷却灌流 / 脳梗塞 / 虚血再灌流障害 / 虚血再灌流傷害 / 活性酸素 / 脳低温療法 |
研究成果の概要 |
2時間脳虚血後に10℃に冷却した人工酸素運搬体HemoActを再開通動脈から投与した。この人工酸素運搬体投与+冷却灌流のcombination therapy群を、10℃生理食塩水の同量投与、37℃HemoActの同量投与の二つmonotherapy群と、未治療コントロール群と比較して検討した。その結果、combination therapyの方が梗塞体積を縮小し、脳血流量低下を抑制する傾向にあった。この治療効果は、少なくとも治療7日後まで継続した。また、therapeutic time windowの延長効果の検討では、虚血時間が5時間までは治療効果があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主幹動脈閉塞を伴う急性期重症脳梗塞においては血管内血栓除去治療が積極的に行われている。しかし、再開通が得られても虚血再灌流傷害によって著明な脳浮腫、出血性梗塞を来し、予後不良となるケースは少なくない。このため、虚血再灌流傷害を防ぐための脳保護療法の開発は重要な課題といえる。今回、我々が行った冷却した人工酸素運搬体HemoActの投与は虚血時間5時間後の投与においても脳保護効果を発揮したことより、今後の脳梗塞治療においてtherapeutic time windowを拡大する有効な治療法となる可能性が考えられた。
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