研究課題/領域番号 |
16K10719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2017-2018) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
青木 友浩 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40633144)
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研究協力者 |
小関 宏和
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / クモ膜下出血 / T細胞 / 炎症 / 慢性炎症 / T細胞 / マクロファージ / 炎症反応 |
研究成果の概要 |
本検討では脳動脈瘤を対象疾患としその病態へのT細胞機能の関与につき検討を行った。我々は本検討のために脳動脈瘤モデル動物を使用した。まず、脳動脈瘤病変内でのT細胞の浸潤を病理組織学的に確認した。その上で、T細胞の機能を欠損したラットや薬物によりT細胞機能を阻害したラットをモデルに供した。結果、脳動脈瘤病態へのT細胞機能の寄与が限定的であることを明らかとした。また、新たに樹立した自然破裂によりくも膜下出血を発症するラットを使用し病理組織学的検討を行ったところ、破裂前後ないしは破裂しやすい瘤でT細胞の浸潤数は変化しなかった。よって、病態へのT細胞機能の寄与は限定的であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究計画では、致死的疾患のくも膜下出血の原因疾患である脳動脈瘤を対象疾患とした。ここで、脳動脈瘤は人口の数%を占める高頻度の疾患である一方で、いまだ薬物治療が存在しない。そのために、脳動脈瘤の進展破裂を予防する薬物治療法開発が急務である。 脳動脈瘤は脳血管壁内の慢性炎症反応に制御される疾患であると理解されている。一方、病変部の炎症細胞の一定部分を占めるT細胞については病態への寄与につき不明であった。よって本検討では、病態に対するT細胞の寄与を検討した。その結果、脳動脈瘤病態へのT細胞機能の寄与が限定的であることを明らかとした。 本検討の結果、脳動脈瘤の創薬標的についての理解が深まった。
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