研究課題/領域番号 |
16K10720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島村 宗尚 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (60422317)
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研究分担者 |
栗波 仁美 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10638555)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨髄由来免疫抑制細胞 / 脳梗塞 / 炎症 / 脳血管障害学 |
研究成果の概要 |
MDSCには好中球由来のG-MDSC(別名PMN-MDSC)と単球由来のM-MDSCが存在するが、本検討ではPMN-MDSCを中心に検討した。脳梗塞24時間後には、まず脾臓のPMN-MDSCが複製され、その後、72時間では、骨髄でPMN-MDSCが増加し、脳内に浸潤してくる可能性が示唆された。また、正常側にも少量のPMN-MDSCが発現していたが、梗塞側と正常側のPMN-MDSCにはNox2の発現量に差があるため、梗塞側と正常側のPMN-MDSCの機能差についてはさらなる検討が必要であると考えられた。本検討により、脳梗塞後におけるPMN-MDSCの発現の時間的および空間的推移を明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞においてT細胞による細胞性免疫は脳虚血24時間以降のlateフェーズでの炎症や組織障害に関与しているが、T細胞の動態制御については明らかとなっていなかった。本検討により、癌免疫においてT細胞の機能を制御することが報告されているPMN-MDSCが、脳梗塞部位においてもT細胞が発現してくるタイミングで発現してくることが明らかとなったことから、癌と同じように、PMN-MDSCをターゲットにしたT細胞制御による新たな脳梗塞治療の可能性につながる可能性が見いだされた点に意義がある。
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