研究課題
基盤研究(C)
うつ病・うつ状態は、現代のストレス社会において大きな問題であり、メカニズムの解明や新しい治療法が望まれる。私たちはうつ病モデルラットを用いた研究で、次のことを明らかにした。1.うつ病様行動を示すWistar Kyoto ratでは、海馬における神経新生が減弱していた。2.うつ病様行動を示すWistar Kyoto ratに対して、側脳室内にカプセル化骨髄幹細胞移植を行うと、うつ病様行動の改善や神経新生の増強が認められた。3.上記2の治療効果のメカニズムは、様々な神経栄養因子や成長因子がカプセル化細胞から分泌されることによると考えられた。
今日確立されている治療法によっても難治のうつ病が存在し、新たな治療法が望まれている。本研究はうつ病と神経新生の関係を明らかにし、新たな治療ターゲットを示すだけでなく、うつ病に対する細胞治療の可能性を示している。また、治療効果を有する可能性のある栄養因子や成長因子も明らかになり、治療薬への発展も期待される。さらに、学術的に考えると、単なる骨髄幹細胞移植よりもカプセル化骨髄幹細胞移植の方が治療効果が高く、細胞治療の「ドラッグデリバリーシステム」としての可能性を示したものとも考えられる。
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