研究課題/領域番号 |
16K10724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡崎 貴仁 広島大学, 病院(医), 助教 (60437613)
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研究分担者 |
弓削 類 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (20263676)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 頭蓋骨 / 脳卒中 / 移植 / cranial bone / mesenchymal stem cell / stroke / transplantation / vascular disorders / 再生医療 / 脳梗塞 / 移植・再生医療 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
これまで,ヒト間葉系幹細胞を脳梗塞モデルラットへ移植することで,機能改善が確認されています。その多くはヒト腸骨由来MSCs(hiMSCs)であるため,ヒト頭蓋骨から樹立したMSCs(hcMSCs)の細胞学的特徴と脳梗塞モデルラットへの移植効果をhiMSCsと比較検討しました。その結果,神経栄養因子の発現はhiMSCsに比べhcMSCsで高く,hcMSCsを脳梗塞モデルラットへ早期移植することで,無移植例やhiMSCs移植例に比べ,良好な機能改善を確認しました。hcMSCsはhiMSCsに比べ高い神経保護効果が期待され,脳梗塞後早期の投与で効果的な機能改善が見込まれると考えられました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中によって脳にダメージが生じると、重篤な機能障害をきたし、最悪の場合、死に至ることもあります。近年、薬物療法や血管内治療などの外科的治療の進歩により、機能予後の改善が期待されています。一方、損傷をうけた脳組織は再生せず、十分な機能改善が見込まれないことも現状です。新たな治療方法として、中枢神経損傷に対する間葉系幹細胞の機能改善効果が注目されています。我々の研究結果では、腸骨骨髄から樹立されたものに比べ頭蓋骨骨髄から樹立した間葉系幹細胞は、脳梗塞モデルラットに対し機能改善が高いことが判明しました。今後は、ヒトを対象にした臨床研究も含めて、実臨床への応用に向け研究をすすめていく予定です。
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