研究課題/領域番号 |
16K10734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
末永 潤 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30610365)
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研究協力者 |
Chen Jun
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Microglia / Melatonin / Interleukin-4 / Focal cerebral ischemia / Reperfusion / Ischemia / Primary culture / Interleukin 4 / 脳虚血 |
研究成果の概要 |
ミクログリアは背反する神経保護的なM2表現型と、組織障害性のM1表現型の2つをもつ。メラトニン注射は、血中のIL-4を増加させM2化誘導させる。60分の局所脳虚血再灌流モデルを作成。 メラトニン投与群では、有意に梗塞体積が縮小し、梗塞後の運動感覚障害も軽度。しかしIL-4欠損マウスでは、この保護作用は消失。ミクログリア初代培養では、メラトニンはLPS(M1を誘導する物質)によるNOやTNFαの産生を阻害。メラトニンは、OGDニューロンの神経障害作用を打消し、この効果はIL-4欠損マウスでは消失。メラトニンは、ミクログリアの極性をIL-4依存的にM2表現型にシフトし、梗塞後の長期予後を改善した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミクログリアの極性を、有用なM2にシフトさせるメカニズムや作用を調べることは、脳虚血での新たな治療ターゲットを開発する上で非常に価値がある。今回は、IL-4を介する経路を明らかにすることで、今後の急性期脳卒中、血栓回収時の脳・神経保護の新たなターゲットとする可能性が生まれた。メラトニンは現在ロゼレムとして内服薬があり、これを使った臨床研究などにもつなげていきたい。
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