研究課題/領域番号 |
16K10743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
廣津 千恵子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究技術員 (90647174)
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研究分担者 |
有光 なぎさ 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (40408688)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経 / 移動 / iPS / 神経細胞 / 移植 / 再生 / シグナル伝達 / 再生医療 / 細胞移植 / 神経再生 / 移植・再生医療 / 脳・神経 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
片麻痺モデルマウスでは、Beam walking testによる足の踏み外しが損傷後1~3か月(観察期間)起こる。マヒ1週後にhiPS由来神経分化幹・前駆細胞を移植すると移植片マヒマウスは移植後1週間から脚の踏み外し割合の低下や、歩行時間が長くなるという運動機能の回復が見られた。一方マヒのみ (PBS移植)のマウスでは回復がみられなかった。移植細胞は損傷部位に主に移動し、そこで成熟神経細胞として定着していた。損傷後から損傷部位を中心として発生期での神経細胞の移動、層構造形成に関わるReelinの発現が増加することから、移植細胞が移動し損傷神経細胞の代わりに機能することが考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中枢神経障害には現在、対症療法しかなく症状の悪化を緩和させることが治療の中心だが、神経細胞移植で脱落した神経を再生し根治への道が開ける点、発生過程での神経走行構造形成に関わる分泌性因子の関わりに着目した点に独創性がある。見出した因子は移植細胞が目的の部位に適した状態で的確に定着、分化できるよう補える作用を持つことから併用治療などによりさらなる効果が期待できる。さらに今回個体レベルにおける移植前後の生体内での挙動を検証することにより、神経前駆細胞の運命決定機構、定着機構、神経ネットワーク形成機構のより深い理解につながる点に意義がある。
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