研究課題/領域番号 |
16K10762
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
黒田 順一郎 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90536731)
|
研究分担者 |
中村 英夫 久留米大学, 医学部, 准教授 (30359963)
篠島 直樹 熊本大学, 病院, 講師 (50648269)
牧野 敬史 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (90381011)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 悪性神経膠腫 / BRAFV600E変異 / BRAF阻害薬 / BRAFv600e変異 / brain tumor / gliobalstoma / BRAF V600E / vemurafenib / BRAFv600e / molecular targetting / epithelioid glioblastoma |
研究成果の概要 |
RAS-MAPキナーゼ経路の活性化を起こすBRAF遺伝子のV600E変異が近年、悪性グリオーマにおいても報告されている。この変異を有す悪性グリオーマの中には摘出術、放射線治療、化学療法からなる標準治療を施行しても髄液播種や他臓器転移を来し予後不良な症例がる。本研究の目的はBRAFV600E変異膠芽腫細胞株を樹立し、前臨床試験でBRAF阻害薬の薬効・薬理を明らかにし将来の臨床展開を目指すものであった。細胞株としてはBRAF V600E変異を有する膠芽腫からの細胞株の樹立に成功したがIn vivo実験では細胞株の移植モデルの確立には至らず今後の検討事項とした。一方で臨床検体の解析から知見を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性脳腫瘍は脳の臓器特異性から手術や薬剤を使用した治療法に制限を受け、予後も不良である。一方で脳腫瘍研究の進歩から治療ターゲットとなりうる遺伝子変異も多数、報告されてきている。本研究ではBRAFV600E 変異に注目して、悪性脳腫瘍の臨床例から本変異を有する細胞株を樹立した。この成果によってBRAF阻害薬の薬効検討や耐性獲得機序の解明の研究に資するという学術的意義を持つ、また、研究成果から悪性脳腫瘍に有効な新規治療法開発につながるという社会的意義を有する。
|