研究課題/領域番号 |
16K10765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
立石 健祐 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00512055)
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研究協力者 |
Cahill Daniel Massachusetts General Hospital
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 神経膠腫 / IDH変異 / DNA修復 / NAD+代謝 / テモゾロミド / IDH1変異 / NAD代謝 / IDH1 mutation / Glioma / NAD+ metabolism / Therapeutic target / DNA repair pathway / PARP / 脳神経疾患 / IDH1変異腫瘍 / 特異的治療 |
研究成果の概要 |
我々はこれまでにIDH1変異がNAD+合成代謝機構に影響を及ぼすことを見出してきた。本研究ではNAD+の消費経路に着目し、DNA修復機構の主要タンパク質であるPARPの活性の亢進を通じてNAD+を消費するテモゾロミドとNAD合成阻害剤の併用療法を試みた。その結果IDH1変異神経膠腫において遺伝子変異特異的に合成致死性が得られた。動物レベルにおいても薬剤併用による相乗効果的な抗腫瘍効果が認められた。これらの結果IDH1変異神経膠腫に対する遺伝子変異特異的な治療法の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経膠腫は未だ人類が克服しきれていない疾患である。IDH変異は低悪性から悪性化を引き起こすタイプの神経膠腫の大部分に認める遺伝子異常であり、治療標的としての意義がこれまでに期待されてきた。我々の研究により、IDH1変異神経膠腫に対し、標準的治療薬であるテモゾロミドにNAD+合成阻害剤を併用する治療が遺伝子特異的な治療標的であることが判明した。今後さらなる研究が進むことで将来の遺伝子変異特異的な治療法として臨床応用につながることが期待される。
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