研究課題
基盤研究(C)
膠芽腫細胞株であるU87MGを用いたNOGマウスへの皮下腫瘍モデルで、NK細胞と抗PD-1抗体を併用することによる抗腫瘍効果を検討した。結果、コントロール群とNK細胞移植群およびNK細胞/抗PD-1抗体併用群との間に、overall survivalに有意差がみられたが、NK細胞移植群とNK細胞/抗PD-1抗体併用群との間には有意差がみられなかった。今回の実験からは、抗PD-1抗体による治療効果の相乗効果は確認できなかった。
膠芽腫は現在の標準治療である手術、放射線療法、化学療法をもってしても予後不良の腫瘍である。我々はこれまで免疫治療の1つであるNK細胞について研究を行ってきた。がん細胞ががんに対する免疫監視機構から逃避すると、その効果は減弱されうる。脳腫瘍における抗PD-1抗体の治療効果についての報告は少ない。抗PD-1抗体とNK細胞を併用することにより、膠芽腫モデルに対して両者の相乗効果について検討した。結果、NK細胞においては、PD-1の発現自体が低く、今回のin vitro実験、in vivo実験ともに、抗PD-1抗体によるNK細胞との相乗効果は得られなかった。
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